2010年02月10日

【元厚生次官ら連続殺傷 最終弁論(中)】「極悪非道な『ふり』をしているだけ」 弁護人、人間性強調(産経新聞)

 (13:50〜14:10)

 《小泉毅被告(48)の弁護人が、最終弁論書の読み上げを続けている。弁護人はこれまで、小泉被告が犯行当時、心神喪失や心神耗弱に該当するとの主張を繰り広げてきた。続いて小泉被告に襲われて重傷を負った、元厚生次官の吉原健二さんの妻、靖子さんについて触れていく》

 弁護人「被告人は、吉原さん方に侵入し、妻の靖子さんの胸を突き刺しましたが、遂行を中断しています。中止未遂が成立すると考えています」

 《「中止未遂」とは、犯人の意思で犯行を中止することで、刑法では、減刑または刑が免除されることになっている。検察側の主張では、小泉被告に襲撃された靖子さんは、いったん尻もちをついた後、立ち上がって逃げ、追いかけて刺そうとする小泉被告から逃れたとされる。弁護人は、この主張を否定し、小泉被告が自分の意思で犯行を中断したと主張した》

 弁護人「靖子さんが尻もちをついたことに争いはありません。被告は、その時間は3、4分と言っています…。見知らぬ男に胸を刺され、尻もちをついたとき、間髪入れずに体勢を立て直すとは、にわかには信じられません…。被告人の(3、4分という)認識の方が、客観的裏付けがあります」

 《続いて、靖子さんが命ごいをした状況について触れる》

 弁護人「被告人にとって予想外のことが起こりました。靖子さんは『すいません、ごめんなさい』などと命ごいをしたのです。被告人には『プライドの高い元厚生次官の妻が命ごいをするはずはない、家政婦ではないか』という疑念が生じ、『何としても殺害をやり遂げたい』と思う一方で『許してやろうか』とも思いました…。被告の中では、『予定通り殺せ』という意思と、『助けよう』という意思がぶつかりあい、混乱したといえます」

 「検察官は『被告人が靖子さんを追いかけた』と言いますが、靖子さんは、そのことを認識していません。その時、被告人は元次官が屋内にいるのかに関心を持っていたのであり、追いかけたわけではありません…」

 「以上のことから、『中止未遂』が成立すると考えます。仮に成立しないとしても、命ごいを前にしたためらいは、被告に人としての心情が存在することを示しており、死刑回避の要素になります」

 《ここで、弁護人は一息ついた。次は「自首の評価」についての主張だ。小泉被告は事件発覚後、自ら警視庁に出頭している》

 弁護人「被告人が出頭した時点で、一連の事件について、被告人が犯人であるという証拠はなく、目撃者もいませんでした。出頭しなければ、検挙に至らなかった可能性が極めて高かったのです」

 「被告人は出頭の際、凶器などをすべて持参し、その後の聴取に対しても、隠すことなく行為のすべてを話しています。自首により、犯行の全容が容易かつ短期間に判明しているのです…。本件では、自首による裁量的減刑がなされるのが相当と考えます」

 《小泉被告は、両手のひらを太ももの上で組んで、黙って弁護人の読み上げを聞いている》

 弁護人「最後に、被告が人間性を失っていない、ということです」

 《弁護人は、小泉被告が犬好きであることや、公判でみせた人間性をうかがわせる言動を再現することで、情状を訴えていく》

 《小泉被告は、騒音トラブルで建設会社の社長宅にクレームをつけに行った際、犬の名前入りの表札を見つけ「犬をかわいがる人は悪い人ではない」と思ったという。また、公判でも、被害者の靖子さんも犬好きであると聞かされ、「今は考えないようにしている」と答えている。弁護人は、そうした証言を振り返りながら、小泉被告の中にある“良心”を裁判官らに印象付けようとしていく》

 弁護人「被告人は、血の通った人間性を豊かに持っています。それが外に出ないよう、無理に押し込めている。かたくなで切ない姿勢が見て取れます…」

 《続いて弁護人は、被告人質問で、愛犬チロについて問われた際、小泉被告がみせた言動を振り返った。小泉被告は公判でチロの話をした際、言葉を詰まらせたり、自分で自分のほおをたたいたり、大きく動揺している》

 弁護人「このときの被告の心情は、極めて純粋だったことは、供述態度から明らかです。実は、被告の内面は、切れば血がほとばしるほど熱いものであり、それが外に出ないよう、押し込めているのです…」

 《公判の様子を詳細に再現する弁護人。小泉被告は黙って聞いているが、心なしか耳が赤く染まっているようにも見える》

 弁護人「極悪非道な犯行といいますが、被告人は無理をして、極悪非道なふりをしている、というのが正確です。その弱さは、靖子さんの命ごいを前にして、あらわになっています」

 =(下)に続く

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2010年02月09日

首相動静(2月8日)(時事通信)

 午前8時現在、公邸。朝の来客なし。
 午前8時20分、松井孝治官房副長官が入った。
 午前8時43分、松井氏が出た。
 午前8時50分、公邸発。「内閣の不支持率が支持率を初めて上回ったが」に「謙虚に、真摯(しんし)に受け止める」。同51分、国会着。同53分、衆院第1委員室へ。同9時3分、衆院予算委員会開会。
 午後0時4分、衆院予算委休憩。同5分、衆院第1委員室を出て、同7分、国会発。同8分、官邸着。同10分、執務室へ。同12分から同25分まで、小沢一郎民主党幹事長。
 午後0時29分、執務室を出て首相会議室へ。
 午後0時46分、首相会議室を出て、同48分、官邸発。「小沢幹事長は続投の方向でよいか」に「…」。「辞任ではないか」に「…」。同49分、国会着。同51分、衆院第1委員室へ。同1時、衆院予算委再開。
 午後5時4分、衆院予算委散会。同5分、衆院第1委員室を出て、同7分、国会発。同9分、官邸着。同10分、執務室へ。
 午後5時28分、執務室を出て大ホールへ。同29分から同36分まで、報道各社のインタビュー。「きょうの小沢幹事長との会談の内容は」に「いろいろと心配を掛けた(と言われた)。(これからも幹事長を)続けてよろしいかと尋ねられたから、『はい』と申し上げた」。同37分、大ホールを出て執務室へ。
 午後5時57分、執務室を出て、同6時2分、大会議室へ。同4分、パレスチナ自治政府のアッバス議長との会談開始。武正公一外務副大臣ら同席。
 午後6時44分、会談終了。同47分、大会議室を出て南会議室へ。
 午後6時48分から同7時1分まで、同議長と共同記者発表。同2分、南会議室を出て小ホールへ。同4分、首相主催の夕食会開始。
 午後8時15分、夕食会終了。同16分、小ホールを出て、同17分から同19分まで、官邸玄関で同議長を見送り。同20分、執務室へ。
 午後8時23分、執務室を出て、同24分、官邸発。同25分、公邸着。
 9日午前0時現在、公邸。来客なし。(了)

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天皇陛下、風邪や腹痛などで葉山静養取りやめ(読売新聞)

 宮内庁は2日、天皇陛下が風邪や腹痛などの症状を訴え、3日から予定されていた葉山御用邸(神奈川県葉山町)での静養を取りやめられると発表した。

 重い症状ではなく、診療や入院などの予定はないという。

 同庁によると、陛下は1月31日頃から、のどの痛みなどの症状があったが、1日はメキシコ大統領夫妻との会見や昼食会などに予定通り臨まれた。2日未明になって腹痛を訴えられ、侍医が診察した結果、急性腸炎のような症状と脱水症状がみられたという。

 同日午前になっても気分が悪く、葉山御用邸への移動の負担も考慮し、3日から7日の日程で予定されていた静養を取りやめ、この間、お住まいの御所で休まれることになった。

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